全国厚板シヤリング工業組合
〒103-0025東京都中央区日本橋茅場町3-2-10鉄鋼会館6階
TEL:03-3669-0641 FAX:03-3669-0658
理事長 :中島克英 (株式会社富士鉄鋼センター 代表取締役社長)
事務局長:染宮 茂
組合員数:163社(152社11事業所) 組合員一覧はこちら
賛助会員:28社 賛助会員一覧はこちら
理事長挨拶
ZSKとは
当工業組合はコンプライアンスを旨とし、組合員の改善発展を図りかつ公正な経済活動の機会を確保することを目的に、各種必要な事業活動を適宜行っています。
- 行政機関への要望
- 経済産業省製造産業局金属課に当業界の現況を定期的に報告するとともに、同中小企業庁、国土交通省などに対して、以下の要望を適宜行っている。
- 当業界に資する景気対策
- 母材・厚中板の需給バランスの改善
- 建材取引における不合理な商慣行の是正・改善の協力依頼
- 当業界に資する資金・金融対策、雇用対策
- 上部団体との連携
- 行政の窓口(中小企業庁)となっている全国中小企業団体中央会に対しては各種補金の申請、経営者・優良従業員の研修などの事業に適宜参加するとともに、当組合にとって必要な諸政策の推進を要請している。
- 需要業界への対応
- 鉄骨建設業協会(資材委員会)、日本橋梁建設協会、全国鉄構工業協会、日本鋼構造協会などへの会合に参画し、当業界の生産、コスト状況の認識を深めるとともに、不合理な商慣行の改善を要請。更に取引先とのトータルコストダウンの推進、情報ネット化推進のための協力を行う。
- 厚板メーカー(高炉)との懇談
- 経済産業省も参画している「鉄鋼産業懇談会厚板部会」の部会長会社(JFEスチール㈱)とは、3ヶ月ごとに理事長、東京支部長、総務委員長、市場委員長が出向いて、厚板の需給バランスの維持、供給面の改善等について懇談、要望を行っている。
- セーフティ環境維持のための要望活動
- 資金調達など経営上でのセーフティネット面で問題が発生した際には、経済産業省、全国中小企業団体中央会等に対し、その円滑化や改善策を要望する。
- 調査活動
- 鋼板流通調査の実施(毎月)
- 当工業組合の自主統計として、毎月下旬に、組合員の厚板仕入れ、出荷、在庫状況を集計し公表している。
- シヤリング業界の実態調査(2年に1回)
- ZSK景況感アンケート(四半期毎)
- 市場委員会の際に、四半期前と比較・前年同期・以降の四半期の業況を支部別業種別に調査している。
- 安全統計の実施(毎年)
- 組合活動の会員への伝達
- 機関誌「情報」の発行(毎月)
- 組合ホームページの維持管理(URL:https://zsk.tekkoo.jp/ )
- その他
- 新年賀詞交歓会の開催
- 当組合と全国コイルセンター工業組合、全国鉄鋼販売業連合会の流通3団体が合同で毎年開催。場所は、「ロイヤルパークホテル」ロイヤルホール。
- 通常総会、講演会、懇親パーティの開催
- 全国青年交流会の開催(年1回)
厚板シヤリング業とは
シヤリングの日本語の表記では、シヤリング・シャーリング・シャリング・シーヤリング様々ですが、私達はシヤリングを組織の名称に使っています。
「シヤリング」とはShearingで、Shearとは大はさみで刈る、はさむ、羊の毛を刈り取るなどの意味があります。日本で最初にシヤリング業を創始したのは大阪の古川庸男といわれ、彼は官営八幡製鉄所のシヤリングマシンの剪断能力に着目して、これを民間企業に導入することを考え、イギリスのドナルド・ジョンソン社からシヤリングマシンを輸入して、北区堀川町にシヤリング業を開店しました。明治42年(1909年)のことです。今までタガネで営々として切った作業が一瞬にして機械で切断されるとあって、能率が上がり大いに繁盛したのが始まりと言われており、既に100年を超えるの歴史を持っています。
大阪の岸本商店にいた古川庸男氏が独立して、英国の区ドナルドジョンソン社のシヤリングマシンを輸入し、我国最初の民間シヤリング工場を設立しシヤリング業を創始した。
鉄鋼製品の板類は、その使用に際して所要の寸法あるいは形状に切断する必要があり、鉄鋼メーカーが生産(ロール)したままの形状では最終用途に供し得ない。そのため、ユーザーが自社内で切断して使用する場合(造船業など)もあ里ますが、多くは厚板ならば厚板シヤリング業がユーザーの注文に応じて所定の形状に切断し、その用途に供しています。
つまり、厚板シヤリング業者が鉄鋼メーカーからロールしたままの厚板(耳付きーみみつき)を購入し、これを需要家の必要とする寸法、形状に切断・溶断し、物によっては更に開先、曲げ、穴明け等の加工を施して、鉄骨・橋梁メーカー、産業機械・建設機械メーカー等に出荷することによって、最終製品となって行くのです。
従って、厚板シヤリング業とは厚板の流通加工業者の総称と言えます。
切断機の変遷
シヤリング業の創生期である明治、大正、昭和の初期における斯業の目的は、鉄鋼メーカーからの発生品の有効利用でした。その後、昭和20年代に至って耳付きを入手し、それを主材料とすることにより、最終ユーザーに資材を供給する事を任としてきましたが、需要産業の発展や剪断、溶断技術の進歩と相俟ってシヤリング業者は急激に増加し、切板に対する需要も切断だけでなく、開先、曲げ、穴明け等の二次加工の要求も増大してきました。切断方法も当初のタガネによる切断から、シヤリングマシン(薄物、直線切)、アセチレンによる溶断(厚物)へ、昭和30年代には安全性とコストの面から、アセチレンに代わってプロパンによるガス溶断の設備が広く普及し、一頃は切断量全体の80%以上を占めていました。
現在では切断機は多様化し、シヤリングマシン(非常に少ないが、まだ利用されている)による切断、プロパン(最近では水素ガスの利用も増えてきた)ガスによる溶断に加えて、プラズマ、レーザー(夜中でも無人運転可能)による切断が急速に普及しています。特にレーザーは小物、異型切に適しているため、需要の変化もあって急速に増えています。 従って、シヤリング業とは当初シヤリングマシンによる厚板切断業を意味しましたが、切断機の多様化により厚板切断業の総称になっていると言えるでしょう。
沿革
厚板シヤリング業界の全国組織として、1962年(昭和37年)3月に、151社の大同団結により、任意団体「全国シヤリング組合」が発足しました。それまでは地域的な集合体として独自にそれぞれ活動していましたが、ここに全国ベースの業界団体が新たに組織されました。以来、「信頼と共生」をモットーに、全国9支部のもとで活動してきました。さらに事業の拡充を図るため、1976年(昭和51年)8月に通商産業大臣の認可を受け、「中小企業団体の組織に関する法律」に基づく「全国厚板シヤリング工業組合」に改組され、現在に至っています。
組合員数の推移については、工業組合発足時(1976年)は311社であったが、表―4のとおり、その後一貫して減少傾向を辿っている。1989年度(平成元年)には、消費税導入による表示カルテルや、転嫁カルテルの発足で25社が加入し232社と一時的に増加、その後しばらくは230~240社で安定的に推移した時期もあった。しかし、1996年(平成8年)以降は、再び組合員の脱会数が増加し始めた。とくに、2000年度(平成12年)から2003年度(平成15年)までの4年間に脱会した組合員は、60社にのぼった。その脱会理由は倒産、転廃業、合併、任意脱会など様々であるが、まさにこの時期は鉄骨など建設関連部門の不況期に当たり、建材系シャーにとっては採算的に非常に苦しい状況に直面していた時期であった。2004年度(平成16年)以降も、合併、廃業などで脱会が続いたが、反面、需要回復や組合員による会員勧誘運動もあって新規入会が増え、漸く減少に歯止めがかかった。しかしリーマンショックを機に再び脱会が増え始め、2013年度(平成25年)155社を底に漸減傾向が続いていたが、その後、2014年度156社、2015年度161社、2016年度160社と微増し、2017年度に155(入会2脱会6)、2018年度に156(入会3脱会1)、2019年度に153(入会1脱会3)、2020年度に151(入会0脱会2)、2021年度に152(入会1脱会0)、2022年度(入会0奪回0)となった。2023年度は、末時点で入会2脱会0となったが、会社統合によって会社から事業所扱いにカウントし直したため在籍社数としては152社11事業所(163)である。
部別内訳は、北海道5社、東北3社2事業所、東京62社1事業所、新潟3社1事業所、東海33社3事業所、大阪16社1事業所、神姫7社、中国4社事業所2、九州19社1事業所となっている。
参考までに、当組合員の全国組織率(カバー率)についてみると、母数が不明のため予測は難しいが、全国的に小規模シャーが多く存在することから、社数ベースでは、およそ50%程度に止まるものと推察される。一方、全シヤリング業に占める当組合員の取扱量カバー率は、日本鉄鋼連盟から発行されている受注統計表の厚中板との数値と当工業組合で実施している鋼板流通調査の集計値から推計すると約80%程度と見ている。また、組合員の企業規模は、「資本金3億円以下または従業員300人以下」という製造業・中小企業の定義に当てはまる企業が大半である。資本金3億円以上の企業は11社で、従業員数の300人超企業は3社、200人超企業が5社である。1社当りの平均従業員数は約45人と前年度と変わらない。
組織
■ 役員
■ 理事役員
理事長 中島克英 (東京) ㈱ 富士鉄鋼センター / 代表取締役社長
副理事長 古米孝行 (東京) JFE鋼材㈱ / 代表取締役社長
副理事長 大川伸幸 (東京支部長) 芝浦シヤリング㈱ / 代表取締役社長
副理事長 本田祐司 (大阪支部長) 日鉄神鋼シャーリング㈱ / 代表取締役長
副理事長 生川博康 (東海支部長) 三和鐵鋼㈱ / 代表取締役社長
副理事長 牧内英樹 (九州支部長) 豊鋼材工業㈱ / 代表取締役社長
■理事・監事
理事 阿部 大祐 (北海道支部長) 阿部鋼材㈱ / 代表取締役社長
理事 髙野 信一 (東北支部長) JFE鋼材㈱ / 東北事業所長
理事 近藤 眞一 (東京) 神鋼鋼板加工㈱ / 代表取締役社長
理事 里 嘉郎 (東京) ワコースチール㈱ / 代表取締役社長
理事 関根 保彦 (東京) 関根床用鋼板㈱ / 代表取締役社長
理事 長澤 裕介 (東京) 武部産業㈱ / 代表取締役社長
理事 那須 政美 (東京) ㈱木村鋼材店 / 代表取締役社長
理事 堀 紀文 (東京) JFE鋼材㈱ / 取締役
理事 多村 嘉人 (新潟支部長) 藤田金属㈱ / 取締役
理事 青山 高久 (東海) ㈱青山商店 / 代表取締役社長
理事 加藤 純也 (東海) アカシ㈱ / 代表取締役社長
理事 鈴木 康司 (東海) 鈴将鋼材㈱ / 代表取締役社長
理事 古河 嘉之 (東海) 東海鋼材工業㈱ / 取締役
理事 森 繁信 (大阪) ㈱玉造 / 代表取締役社長
理事 瀬戸口 洋 (大阪) ダイコー小和野㈱ /代表取締役社長
理事 中谷 享 (大阪) JFE鋼材㈱ / 大阪事業所長
理事 齊藤 淳泰 (神姫支部長) 齊藤鋼材㈱ / 代表取締役会長
理事 天谷 武 (中国支部長) 太陽サカコー㈱ / 代表取締役社長
理事 自見 修真 (九州) 自見産業㈱ / 代表取締役社長
理事 岡 哲朗 (九州) トキワスチール㈱ / 代表取締役社長
監事 石原 直司 (東京) ㈱石原商事 / 代表取締役
監事 田爪 崇洋 (東京) 徳和鋼材㈱ / 代表取締役
■事務局
事務局長 染宮 茂
■ 支部
支部名 | 支部長 | 〒 | 住所 | 電話 | FAX |
本部 | 103-0025 | 東京都中央区日本橋茅場町 3-2-10 鉄鋼会館6F | 03-3669-0641 | 03-3669-0658 | |
北海道支部 | 阿部 大祐 |
063-0830 |
北海道札幌市西区発寒10条11丁目2番14号 阿部鋼材 ㈱ |
011-662-1891 |
011-662-9299 |
東北支部 | 髙野 信一 JFE鋼材㈱ |
989-2421 | 宮城県仙台市宮城野区港1丁目1−21 JFE鋼材㈱東北事業所 | 0223-22-3364 | 0223-22-3336 |
東京支部 | 大川 伸幸 芝浦シヤリング㈱ |
103-0025 | 東京都中央区日本橋茅場町 3-2-10 鉄鋼会館6F | 03-3669-0641 | 03-3669-0658 |
新潟支部 | 多村 嘉人 藤田金属㈱ |
905-8588 | 新潟県新潟市中央区八千代一丁目7-2 藤田金属 ㈱ | 025-245-6666 | 025-241-6274 |
東海支部 | 生川 博康 三和鐵鋼㈱ |
490-1445 | 愛知県海部郡飛島村金岡7 三和鐵鋼 ㈱ | 0567-55-1700 | 0567-55-1718 |
大阪支部 | 本田 祐司 日鉄神鋼シャーリング㈱ |
554-0052 | 大阪市此花区常吉2丁目-6-37 日鉄神鋼シャーリング㈱ | 06-6462-1461 | 06-6462-5411 |
神姫支部 | 齊藤 淳泰 齊藤鋼材㈱ |
670-0996 | 兵庫県姫路市土山2丁目-12-38 齊藤鋼材㈱ | 079-297-2311 | 079-297-4374 |
中国支部 | 天谷 武 太陽サカコー㈱ |
730-0835 | 広島県広島市中区江波南2丁目15-34 太陽サカコー ㈱ | 082-293-5611 | 082-293-5652 |
九州支部 | 牧内 英樹 豊鋼材工業㈱ |
811-2413 | 福岡県粕屋郡篠栗町大字尾仲572豊鋼材工業 ㈱ | 092-947-3351 | 092-947-8761 |
■ 委員会
- 取引適正化委員会 委員長:中島克英 副委員長:古米孝行
- DX推進部会 部会長:加藤智之
- 総務委員会 委員長:中島克英
- 市場委員会 委員長:大川伸幸
- 技術委員会 委員長:本田祐司
- 事業委員会 委員長:牧内秀樹
- 企画青年部会 部会長:加藤純也
- 安全衛生委員会 委員長:生川博康